2020.12.7
宝塚市大成町・K様邸
今回は防水紙と通気胴縁
のお話です。
「うわっ難しそう」
ですよね(笑)
そして長いですが
少しだけ我慢してくださいね
ココを押さえると、あなたも
木造住宅マニアに
ランクアップしますから!
完成すると隠れてしまう
大事なところ・・・の中で
結構、重要な部分なんで
ブログでの質問でも
意外に多いお題です(笑)
そもそも木造住宅の
防水ってどうなってるの?
ここからスタートしますが
一般的な外壁サイディング仕上げ。
と、聞いても
木造での一番大敵である
漏水対策はどんな仕組み
になっているのか?
以前、外壁サイディングが
防水の役割をしてるんだと
思っていました~
ってお客様もいらっしゃた
位ですので、理解されている
方は少ないと思います。
確かに外壁サイディングにも
防水性能はありますが
「漏水」する部分で
「壁」からというのは
一括りすぎます。
木造住宅にはほぼ必ず
「窓」や「バルコニー」
といった部位が有って
そういった「壁」とは
異質な物との「取り合い」
簡単に言うと
窓なら壁がくりぬかれていて
バルコニーなら壁に凹凸が
有るわけです。
「漏水」の原因で
一番多いのは、こういった
異質部との取り合い部分から
がダントツに多いのです。
話を元に戻しますと
外壁サイディングは
あくまでもお家を囲っている
程度と考えて、実際はその
すぐ内部で防水を施して
いるわけです。
逆瀬川はうじんぐの仕様で
順番に説明しますと
柱などの構造部材より外側に
構造用合板(逆瀬川はうじんぐ
ではダイライトです)を
規定に沿って打ち付け
外断熱材(フェノバボード)
その外側にようやく防水紙
(遮熱エアテックス)を
貼り(専用の両面テープで!)
さらにその上から通気胴縁
(外壁サイディングを留める
桟みたいな物と思って下さい)
そしてその通気胴縁に
外壁サイディングメーカー
指定の金物で引っ掛けていく
という流れです。
いろいろ「???」が
出てきますよね(笑)
先ほど申し上げたように
外壁サイディングと
防水紙の間に有る桟
これが通気胴縁という部材で
この隙間を空気が流れる
仕組みになっています。
夏場ですと太陽の熱で
外壁サイディングの温度が
上昇します。この時
通気内の空気温度も上昇し
温まった空気は上に上にと
登っていくわけです。
そして屋根まで上って
最上部から外部に逃げる様
施工されてるのです。
「どうしてそんなこと
する必要があるの?」
今、皆さんそう
思っていますよね(笑)
色々と理由はありますが
重要な事から話しますと
先ほどの
外壁サイディングから
万が一雨水が侵入した場合
この通気部から下に水が
落ちてくれてお家の中への
侵入を防ぐ効果が有り
更には外部の気温と
室内の気温の差を通気部で
緩和させ結露の発生を防ぐ
という役割も担うわけです。
「じゃあ冬は空気は上昇
しないんじゃないの?」
流石は木造住宅マニア!
意地悪っぽい質問を
投げてきましたね(笑)
冬はお家の中を暖房するので
室内で暖まった空気が上昇
します。その時に通気部の
空気も引っ張られるように
上昇するといわれています。
今回のお題、写真では
「ふ~ん」て感じですが
「完成すると隠れてしまう
大事なところ」です。
「観て・触れて・感じたい」
そんなあなた!
隠れてしまう前に
ご連絡くださいね!
よろしければ一度・・・
おかげさまで
ありがとうございます。