意外と知らない?『インテリア』の歴史
*窓の歴史*
窓の基本的な役割とは
「部屋の中に光を取り入れる」
「換気をする」ことだと言えます。
それを説明するのが、旧石器時代から
造られ始めた「竪穴式住居」で
アシやカヤなどの茎をはじめ
植物で藁かれた建物の天井部には
光を取ったり煙を出したりするための
開口部が開けられていました。
この設計が日本の窓のルーツといえます。
この時代の窓は穴が空いただけの
状態だったため、風雨を防ぐために
庇が設けられていました。
現在のような窓が現われるのは
室町時代中期だったようです。
この時代の「書院造り」には
窓のルーツといえる「書院窓」が
取り付けられました。
その時、書院窓にはめられたのが
木枠の片面に和紙を張って
採光可能になった「明かり障子」でした。
和紙が高価だったため
紙作りがさかんになる江戸時代半ばまで
家に「明かり障子」を付けられるのは
武士や裕福な商人といった
上流階級のみだったようです。
日本でガラス製の窓が
造られるようになるのは明治時代以降ですが
ガラス窓自体は江戸時代から使われていました。
当時、日本国内で窓ガラスを製造する技術は
まだなかったため高価だったガラス窓の使用は
裕福な大名や豪商の住居に限られていました。
明治維新後は文明開化に伴ってガラス工業が発展し
安定したガラス生産も可能になり
公共施設や華族の邸宅では輸入ガラス窓が
設けられるようになりました。
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