意外と知らない?『インテリア』の歴史
*ベットルームの歴史
大昔には布団はありませんが、寝具の歴史は意外に古くから残っています。
縄文人や弥生人たちが暮らした竪穴式住居は、円形・方形に地面を掘り
柱を建てて骨組みを作った上に、葦などで屋根を葺いて作るのが一般的でした。
なぜ地面を掘ったのかは諸説ありますが
一年を通して気温に変化が少ないからとも、隙間風を防ぐからとも言われています。
和歌山市にある西田井遺跡や京都市植物園北遺跡の竪穴式住居などからでは
「ベッド状遺構」が発見されています。
人々は昔から地面に木材を組んでベッドのような寝具を作ったり
皮などを敷いたりして寝ていたようです。
平安時代になると、貴族たちは「寝殿造」という木の床のある家屋に
住むようになりました。
木の床は土の上より寝心地は良く、畳を敷布団として使用するようになったため
眠りの環境は格段にアップしたことでしょう。
女房達は寝殿と呼ばれる母屋に畳や敷物を敷き
屏風や几帳で仕切りをして眠っていたようです。
現代に近い綿の入った布団が生まれるのは、綿が普及し始めた鎌倉時代からでした。
夜に寝ずの番をする武士が寒くないように、着物に綿を入れた「夜着」が作られたのが
きっかけであったそうです。
当時の人々は、昼間に着た着物を夜に上に掛けて寝る習慣があったため
夜着は掛布団の役目を果たすようになりました。
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